シンガポール4日目はもう最終日だ。
部屋のテレビでホテルのチェックアウトして、1階のベルデスクに荷物を預けて、博物館めぐりへ。
シンガポールの文化といえば「プラナカン」といわれる。「プラナカン」とは、15世紀後半からシンガポールにやってきた移民の子孫のことで、彼らは現地の女性と結婚し、中国やマレーの文化とヨーロッパの文化をミックスさせた、独自の生活スタイルを築いた。東西交易の要衝であったシンガポールならではの文化である。
そんなプラナカンの生活の様子をたくさんの所蔵品で紹介しているのが、プラナカン博物館だ。火曜~金曜の10:30からは日本語ボランティアガイドによる解説があるので、その時間に合わせて行ってみた。
プラナカン博物館
プラナカンの結婚式や服飾文化、宗教や食生活などのテーマに沿って構成されていて興味深い。とくに、プラナカン妻には必須のビーズ刺繍や、カラフルな食器などがすばらいしい。ボランティアガイドは1時間ほどで館内の展示物を説明してくれた。とても参考になった。
プラナカン食器
次は、シンガポール国立博物館へ。19世紀にたてられたという真っ白な建物はすばらしい。ドームが特徴的だ。
シンガポール国立博物館
チケットを買って中に入ると、シンガポールの歴史を再現したギャラリーがあり、タブレット端末で日本語の解説を聞きながらまわれるはずだった。が、どうもこのタブレットのタッチパネルの反応が悪くて不便だった。ラッフルズが上陸する前のシンガポールから、イギリスの植民地時代、第二次世界大戦での日本軍による占領など、詳しく解説されている。このタブレットの解説はコンテンツの量はかなりあるので全部を聞くとかなりの時間がかかるが、歴史を勉強したい人には良いと思う。
ヒストリーギャラリーのタブレット
続いては、「東洋の真珠」と評された名門ホテル「ラッフルズホテル」にやってきた。白亜のコロニアル様式の建築物の代表である。中庭には噴水などもあり、なんとも優雅な感じがいいです。ホテルの中にはショップやレストランが入っており、宿泊客でなくても利用できる。
ラッフルズホテル
ラッフルズホテルの名物ドアマンいる。植民地時代のイギリス軍の軍服をもとにデザインされた制服に頭には白いターバンを巻いている。かっちょいい。
伝説のドアマン
さて、ラッフルズホテルに来た目的は、「ティフィンルーム」でのハイティーだ。日本でWebから予約済み。ハイティーは、午後の早い時間から夕方までの間に提供されるビュッフェで、スイーツ食べ放題、コーヒーと紅茶が飲み放題だ。とにかく、シンガポールの歴史的建造物で優雅にハイ・ティーを楽しむという贅沢を味わう。
ティフィンルーム
まず、3段トレイに盛られたものが登場。なんとも貴婦人な感じ。これ以外にも、点心4種類、スコーンやケーキ、フルーツなどがテーブルに用意されており、もうお腹いっぱい。口コミでは種類が少ないという話もあったが十分だった。それから、ラッフルズホテルのロングバーが発祥といわれるシンガポール・スリングは別料金ということやめておいた。
ハイ・ティーの3段トレイ
そろそろ、シンガポールともお別れ。ホテルに戻って、預けた荷物を引き取って、チャンギ空港に向かう。空港についたらGST(消費税)の払い戻し手続きのために、機械にレシートのバーコード読み込ませて、パスポートをスキャンして完了。簡単だ。
空港のターミナル1のJALチェックインカウンターでチェックインし、出国ゲートを通った後、時間があったので空港内を散策してみた。さずが、東南アジアのハブ空港として常に人気を誇るチャンギ空港、蘭の花壇や、ひまわり畑、蝶ガーデン、鯉の池など、いろいろある。もう夜だったのであまり見れなかった。
チャンギ空港の鯉の池
チャンギ空港で目を引いたのが、ターミナル1の出国ロビーにあるソーシャルツリーだ。高さ8.7メートル、幅11.1メートルで、47型IPSのデジタルサイネージ64台を連結させてできている。付近に設置された8台の端末で写真を撮影し、ソーシャルツリーへ送信することができる。
ソーシャルツリー
なんと、目の前のソーシャルツリーの画面に、今撮った写真がすぐに現れた~。これすごい。
というわけで、あとは免税店で妻がいつもの化粧品を購入して、帰りの飛行機に乗り込んだ。
7/15(火) JL036 シンガポール21:50 → 羽田5:50
無事に羽田空港に到着。おしまい。
シンガポールは発展しているが、もともとは赤道直下の東南アジア。気候はとにかく蒸し暑いので注意が必要だった。街は清潔だといわれているが、清潔なところとそうでもないところがあった。人々は中国系の人が多かったが、インド系も多く、とにかく多民族なのは間違いない。1つの国でいろいろな文化を体験できたのは良かった。この多民族性は、今後、世界の国々のモデルになるに違いない。
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■シンガポール旅行記録マップ
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